ベトナム語のスペリングが鬼

f:id:kasatsukuri:20180731153024j:plain
毎日少しずつ勉強して2週間くらいたつがベトナムアルファベットに苦しめられている。なんなんあれ。ベトナム語表記に向いてないやろ。

ついつい愚痴が出てしまったが、母音字の上や下に帽子がついたり点がついたりする。ベトナム語の比較的多い母音と、声調をラテンアルファベットに転写するときに文字がどうしても足りなくなるからであろう。

ベトナム語はもともとチュノムという漢字をまねた独自の文字で表記されていた。が、漢字を知らないと文字の習得が難しく一般民衆には広がらなかったという歴史がある。ベトナム語のラテンアルファベット表記化によって識字率が大きく向上した(らしい)。

しかしラテンアルファベットを知っているからと言ってもつづるのが簡単なわけでは決してない。例えば、次の文を見てみよう。

tôi học tiếng Việt.
私はベトナム語を勉強する。

1人称の tôi を脳内でトイと覚えているため、書くとあれ? tớiだっけ?いやtoiか....あ、 tôi だったか....と調べないと自信が持てない。ベトナム帽子のような記号がついていることまで覚えないと正しい表記にならない。こんな風に脳内で言語化できない記号を覚えるのは初学者には割と難関ではないか。ラテンアルファベットを使うからとっつきやすいと思いきや付属する記号まで覚えないといけないためスペルが案外難しい。
f:id:kasatsukuri:20180731153210j:plain
発音するときに声調に気をつけないといけないだけでなく、書くときにもアルファベットだけ覚えるわけにはいかないというややこしい言語だ。今日もこつこつスペルと声調を練習していこうと思う。