生ゴミ臭とトイレ砂漠と美食(?)の街

9月の初め。9時台に成田を出発し昼12時過ぎに香港に降り立った。香港国際空港はかなり広いらしく空港内を移動する電車が走っており、着いて早々車内で広東語、普通話、英語によるアナウンスを浴び異国に来た実感が湧いた。
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乗り継ぎのホーチミン行きが夜の2時台であったため半日ほど余裕があり観光することにした。筆者は海外でスマホを使うときはレンタルwifi派なもので空港でwifiを借りることにした。が、1日だけ貸してくれるところはなく、到着ロビーにあるレンタルwifiカウンターを3社ほどまわってきいたが「1日だけは貸せない。3日間からだ」と口を揃えて返され、仕方がないので「3日間パック借りますが1日で返します....」と泣く泣く1日のレンタルwifiに日本円で2500円ほどを溶かした。
wifiを借り安心したところで観光名所が集中している中心部までエアポートエクスプレスで向かう。九龍駅までのチケットはネットで買っておりスマホに届いたQRコードで簡単に乗ることができた。料金は後払い。空港から2駅先の九龍駅で降り改札でスマホに保存していたQRコードをタッチした。しかし反応せず。近くにいた駅員のおじさんがモアライト!モアライト!と叫ぶのでもっと右にスライドさせればいいのかと思ったがそれでも無反応。おじさんがモアライト!とぶっきらぼうな声で叫ぶ。何を言わんとしてるんだ?と訳がわからず焦りながら何回もトライしたがなおも反応せず。先に改札を通った友達がボソッと一言。「more light, つまり光量を上げろってことでは....」10秒後、解決。頭が固いとこういうときに困りますなあ。

九龍駅で降りてつながっている駅ビルから外に出て徒歩で屋台街などに行こうと思ったのだが出口が全く見つからない。外に出られたとしてもタクシープールだったりして歩いて外に出るような出口がない。30分ほどだだっ広い駅ビルをさ迷ったあげく、徒歩でけちることはできず地下鉄に乗り換えて街まで行った方が賢明だと思い旺角駅まで地下鉄を使った。地下鉄の券売機を探していると公安にパスポートを見せろと言われた。なぜか筆者は中華圏でよく職質にあう。
地下鉄の乗り方や雰囲気、そしてさらに(地下鉄のホーム独特の)においは日本と同じ。片道5~7香港ドル(100円しないくらい)で市内をぐるぐる回れるのでかなりコスパがよい。やはりアジア(ヨーロッパ等に旅行したことがないので他の地域は詳しく知らないが)の良いところは交通費が日本の感覚からすると恐ろしく安いところにある。ちなみに車内は北京のそれのように大声で電話をかける輩も、物乞いがうろうろしている上海の地下鉄とも違い日本の電車と大差ないほどの静かさと秩序が保たれていた。


旺角駅で降りて地上に出ると中華圏独特のにおいと光景が広がる。通りにはみ出した横書きの看板。数十メートルおきに設置されたゴミ箱がポイ捨て防止に一役買ってるのと引き換えに放つ悪臭。香港は日本人の旅行慣れしてない女の子でも楽々旅できるような綺麗で美食に溢れた土地かと思っていたが早々幻滅してしまった。

来るときの飛行機で爆睡し機内食が食べられないまま昼過ぎになり腹が減ったので腹ごしらえをしようと目に入った適当な麺の店に入る。出てきたのがこれ。
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中国によくありがちな麺。普通に美味しいがすごく美味しいというわけでもなく、食レポをしろと言われたら結構困る味だ。飲み物としてホットのレモン水も頼んだが文字通り白湯に切ったレモンをぶちこんだドリンクが出てきた。砂糖が入っているわけでもなく味がついてもいないためちびちび飲んでいるとレモンの果汁が濃くなり苦くなった。嗚呼香港。

レモンの後味を残し香港の街をぶらぶらと散策してみた。知らない街を歩くというだけでわくわくできる質であるが正直これといって面白そうなものはなかった。気づいたのは(エセ)日本語の案内や看板が多いということとジャッキー・チェンリスペストなのか上裸のおっさんを何人か見たくらい。

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午後の時間を街歩きに溶かしいつの間にか暗くなる。本当は香港駅近くから夜景(the 香港って感じの夜景をガイドブックやテレビで見たことあるでしょう?あれです。)を撮りたかったのだが地下鉄で6駅くらい先だったのでフライトの時間があるのを考えると断念せざるを得なかった。

香港だから昼のリベンジとして食を楽しもうと夜ご飯を食べに現地人がまあまあ多い少し汚めの中華料理屋に入る。中国語を学んで中級程度になるがまだメニューの漢字は読めない。普通話でフィーリングのままにこれくださいと注文。セットで飯物を頼みそのお供に蒸した鶏肉らしき字面の品を頼むと注文を取りに来たおばちゃんがそれ辛いけどいい?と言ってきたが「没关系(ノープロブレム)」と返した。余談だが香港人同士では広東語が用いられるが僕ら外国人が頑張って話す普通話(北京官話)は歓迎されるような気がする。
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10分くらいしてよちよち歩きのおばあちゃんがドンッドンと置いていったメニューがこちら。味の方はというと....うん....。飯物の米はインディカ米に近い食感かつほのかな塩味。辛いよと言われた蒸し鶏肉もほぼ皮しか食べるとこがなくむしろ食べるところが全体の5%程しかなく骨が95%くらいの有り様。結局セットでついてきたドリンクのタピオカミルクティーが一番美味であった。

香港思ってたんと違う~~と叫びたかった。しかしよくよく考えるとセットで400円しないくらいだったしもう少し金を出して違う店に行けばガイドブックに載ってるようないわゆる美食に出会えたのかもしれない。貧乏学生の身分では美食に出会えなかった。無念。

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小事件が発生したので書いておく。スマホの充電が少なくなり近くのマックで充電しながらコーヒーを飲んで休憩したところトイレに行きたくなった。時刻は20時くらいだったと思う。マックのトイレに行くと清掃中という表示があり鍵がかけられていた。仕方なく隣の家電量販店のトイレを使おうと思いトイレまで行ったがstaff onlyの絶望的な二単語が。皆人間だから誰しも尿意はあるだろう、トイレくらい人類平等に使わせろと思ったがパスワードを入れないと入れないようになっていた。ネットで調べた手首の尿意を抑えるツボを押しながら香港の街でトイレを探して三千里。限界に達しそうになりショッピングモールに駆け込むもまたもや「清掃中」もうダメだ....と持っていた携帯トイレの出番かと思っていたら隣に「身障者トイレ」が。救世主。安堵感涙を流しながら用を足した。それにしても、後から来た香港人や旅行客の兄ちゃんたちも20時を過ぎて街中のトイレが一斉に清掃中で使えなくなるのに舌打ちしていた。観光客多い土地なんだからチップ付きでもいいから公衆トイレくらいたくさん設置してほしい。
香港行く人が気を付けた方がいいのはトイレ事情だろう。街には公衆トイレが少なく店も貸してくれるところが少ない。トイレの表示もなく場所も分かりにくい。筆者のように頻尿気味の人間にはきつい土地だ。

空港行きの特急に乗り1日分しか使わなかった3日分2500円のwifiを返し余った香港ドルを空港のカフェで消費し友人とおしゃべりして時間を潰し今から行くホーチミンに思いを馳せた。
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